阿里山郷姉妹潭スケジュールに追加
最終更新時間:2017-11-09発表機関:企画科
阿里山の姉妹潭は、ちょうど一緒に生まれた、大きさの違う高山の湖である。言い伝えでは、このあたりに同じ男を愛してしまった姉妹がいて、お互いを傷つけたくないあまり、二人ともこの湖に飛び込み死んでしまった。この美しくも残酷な愛情の物語から、姉妹潭という名がつけられた。後に姉潭の上に、大きなヒノキの根を利用した土台がつくられ、その上に二つの休憩所ができた。木の橋によってお互いがつながり、全長180メートルの歩道で湖を一回りできる。
姉潭はほぼ長方形で、約60坪の大きさ、妹潭はほぼ丸形で、約20坪の大きさである。この二つの天然池はすでに開発されて数十年。湖面は静かで波もなく鏡のようで、阿里山森林風景区の重要な観光スポットとなっている。特に湖面が最も高い時には、たくさんの観光客がここを訪れ、静かな雰囲気を楽しんでいる。湖から魚の群れが飛び跳ねるのを眺めながら、のんびりした気持ちで過ごすことができるだろう。しかし台湾では近年干ばつが続いており、姉妹潭は民国91年に初めて底まで乾いてしまい、水源としての能力も危機に瀕している。ここを訪れたら、姉妹潭周辺の環境の変化に注意してみるといいだろう。もし水が豊富な時期であれば珍しく美しい光景をより深く体験できるはずだ。