達邦は阿里山山脈の末端、海抜約九百メートルに位置する、鄒族の故鄉だ。約三百年前、曾文溪上流にある長谷川溪と伊斯基安娜溪が合流するあたりで、近達邦と特富野という二つの古いが、集落が合わさって作られた。鄒族最大の部落である。
達邦では、祭りや文物など今でも鄒族の伝統的な風習が多く残されている。村で毎年開かれる豊年祭や戦祭りなどのイベントなどがそうだ。しかし達邦最大の特色は、伊斯基安那自然生態公園や達德安生態区などに代表される、豊かな自然生態と資源であろう。達邦では現在2本の遊歩道が計画されている。青々と茂るこの道はもともと鄒族の狩猟や戦に使用されていて、周囲には日本植民地時代に人の手によって植えられた針葉樹林が延々と広がっている。伊斯基安娜自然公園はさらに原始林の様相を現しているだろう。木の上や脇に生えた巨大な山ジソが至る所で見られ、清く澄んだ渓流や滝も見られる。またバードウォッチングにも最適な場所だ。
達邦の主要産業は茶葉と高冷野菜で、ワサビを主とし、筍の生産も盛んだ。またここは阿里山鄉各部落の中心で、鄒族の政治、経済、文化、行政の中心地であり、阿里山鄉図書館、二二八紀念碑、鄒族原住民資源センター、生態旅行センター、高齢者活動センターなど、多くの公共機関や文化施設が集まっている。達邦の人々はお客さんをもてなすのが好きで、村には小さな民宿やレストランが何件かある。観光客は生態旅行サービスセンターで問い合わせをしたり、パッケージツアー情報を聞くことができる。
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